絶望は愚者の選択


by beautiful_japan
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

■エントロピーのなかからのエピファニー■


■4つが合体、宇宙有数の大銀河へ米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどの研究チームが11日までに発見した、合体過程にある4銀河の想像図。合体し終えると、宇宙有数の巨大銀河になるという。NASAなど提供(時事通信社

■BGM:Remix Selection - Deep & Spiritual21st Century Soulカな
・カなは「花・はな」の続編です。花を気に入られた方は必聴!
・Deep & Spiritual は名盤中の名盤なのでどっかで見つけたら即買!
・21st Century Soul はクロウト向け。

a0085558_841581.jpg
Brother Sun 2007/08/12 AM6:00

■虫の世界は、音に満ちている 
じつは今年は虫を採りすぎて、整理に時間を食った。虫は採った日数と、標本を作るのに必要な日数がほぼ同じである。三日虫を採ったら、最低三日は整理に必要である。しかも標本にしたら、そのまま箱に収めて済むかというなら、そうはいかない。まず乾燥させないと、あとでカビが生えてしまう。

写真のレンズを収納しておくための箱があって、私はそれに新しい標本をしばらく入れておく。この箱には乾燥剤が入っていて、それがダメにならないように、電気ヒーターで暖めて、乾燥剤を再生するようにしてある。内部は湿度五十パーセントを越えないようになっている。箱の内部の湿度は、湿度計につねに示されている。このなかに一月以上入れておく。

もっと極端に乾かしてもいいと思うが、私は極端が好きではない。いちばん極端には、デシケータに入れて、真空で引いてしまえばいい。デシケータの底には、乾燥剤を入れておく。そこまで乾燥すれば、問題はないはずだが、なんだかやる気がしない。べつに乾かすこと自体が目的ではない。適当に乾燥すればいいのである。

それで終わりかというなら、冗談じゃない。それから標本の観察が始まる。これにはどれだけ時間があっても足りない。あっちの土地の虫と、こっちの土地の虫は、同じ種類でもどう違うか。そんなことを調べ始めたら、いくら時間があっても、時間が足りない。人の一生はそういう仕事には短すぎる。でも文句をいっても始まらないから、できることをやるしかない。

■人間というこわれやすい種 
いま自分が自伝や回顧録を書こうとすると、自分が生きてきたすべてが書けるわけはない。そんなことは不可能である。だから自分としては自分が考えてきたことだけの自伝を書きたい。そこで、いろいろよさそうな記憶を掻い摘まむことにする。ところが、この切り詰めたリストを時間順に並べてみると、意外なことが見えてきた。「頭のなかに残っているのは私自身のほんとうの記憶ではなく、おもに他の人々の考えだったり、読んだり聞いたりしたもの、つまりメタ記憶であることがわかった」のである。

トマスは次のように判断する。「これらは驚くほど多くのことがらが思い出というよりも願望であり、誰もがうまくゆくというように事がうまく運ぶことへの望み、あることがらから次のことがらへの連鎖が何かの方向性をもっていてほしいという願い、そして混乱のなかから識別可能なパターンが浮かびあがること、すなわちエントロピーのなかからのエピファニー(真実の顕現)の期待なのである」と。

[PR]
by beautiful_japan | 2007-08-12 06:00 | 雑談 ライフログ