絶望は愚者の選択


by beautiful_japan
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■私の未来はラオスやブータンにある■


■石油が足りなくなれば、すべてが変わる
デヴィッド・ストローンの『最後のオイルショック』が新潮社から出た。石油のピーク・アウトは十年以内だろうと著者は予測する。石油が「無くなる」という議論に反対があるのは普通だが、ピークアウトが重要だという指摘には、反対できないであろう。ピークアウトとは、それ以上、石油が増産できない時点を指す。乱暴にいえば、埋蔵量の半分を使い尽くした時点である。

実質的にはその点が重要なのである。なぜなら、石油需要は右肩上がりに増え続けてきた。にもかかわらず、原油価格を一定に維持すること、それがアメリカのいう「自由」経済の根本だった。需要に伴って、石油が増産可能なうちは、その神話が通用する。しかしピークアウトすると、その神話が壊れる。日本の場合なら、経済成長つまりGDPの増加は、石油消費とほぼ完全に比例する。石油を考えたら、世界経済とは「花見酒の経済」そのものと思えばいい。八さんも熊さんも、経済は順調に動いていると信じてきたが、酒だけは確実に減っている

人間って、あまり利口じゃないな。こういう話題を考えると、いつもそう感じる。じつは話は単純で、だれだって理解できる。でもそれにさまざまな尾ひれをつけると、そのうち肝心のことが消えてしまう。振り込め詐欺が流行したが、あれでも人はだまされる。もっと大きな問題で、だまされてない保証がどこにあるというのか。

なにも意図的に他人をだます必要もない。自分の希望的観測を強く述べているうちに、自分でそれを信じ込んでしまうのは、ごく普通のことである。無敵皇軍を誇った戦前がそうだった。石油文明でも、それが普通だっただけのことであろう。だからアメリカン・ドリームとか、進歩とか、発展とかいったのに違いない。それはほとんど石油に依存していた。石油なしに、月ロケットが飛ぶのか。

ラオスやブータンは、石油以前の姿を多く残している。だから行きたくなる。なぜならそれこそがむしろ世界の未来像だからである。私は二十世紀生まれで、どうしたって未来志向である。それなら未来へ行きたがるわけで、私の未来はラオスやブータンにある。オーストラリアは人が増えすぎた。

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by beautiful_japan | 2008-07-16 23:54 | 宗教 vs グローバル化