絶望は愚者の選択


by beautiful_japan
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■今日は死ぬのにもってこいの日だ■

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■それにしてもすごい人だ。 700人は軽く超えているだろう。建築会社の社長とはいえ、義父がいかに慕われていたかがわかる。大島家はたくさんの議員を輩出していて、政治関係の人も多い。よーするにオレとはまったく関係なかったであろう人々だ。故人との最後のお別れに、花を棺桶にいれる。 オレは「アジアに落ちる」でこう書いたことがある。「人類最初の埋葬はネアンデルタール人だ。彼らは現代人より一五〇cc大きい脳を持ち、サイキックな能力を備えていたと言われている。イラクの洞窟で発見された六万年前の埋葬跡では、遺体のまわりに大量の花粉がしきつめてあった。 花葬……この男は花に埋もれて葬られた。彼らがどんな生活を送っていたかは謎だが、なんて優雅な知性なんだろう。死者の扱い方を見れば、その文明の奥行きが計れるのかもしれない

6万年前と同じ「花葬」を現代人がいまだにやりつづけているのは興味深い。精子は卵子が放つ花の香りにむかって泳ぐというし、生命の根源に花はかかわってくるのだ。義父は花に埋もれ、棺桶のふたが閉められる。司会者がオレを紹介し、「故人を送る歌、今日は死ぬのにもってこいの日だというオリジナル曲を歌っていただきます」 「今日は死ぬのにもってこいの日だ」というタイトルを聞いて、会場がちょっとざわめいた。だって弔辞や弔電でも「悲しみに耐えません」とかみんな言っているのに、いきなり死を全面肯定するタイトルだ。そう、この歌は現代人の死生観をひっくり返す起爆剤なのである。700人の観衆をまえに、オレは叫ぶ。

おまえが生まれるとき 世界は笑い おまえは泣く
おまえが死ぬとき 世界は泣き おまえは笑う
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by beautiful_japan | 2008-07-25 23:55 | 雑談 ライフログ