絶望は愚者の選択


by beautiful_japan
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■表層的な実体経済馬鹿には判らない内面的価値観■

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■インドは「農民vs工場」
マンモハン・シン首相率いるインド政府は雇用創出と景気対策のために産業革命を起こしたい考えだ。だが、工場が集積する中国流の経済特区を作るインド政府の構想は、主要産業が農業である国の現実と相容れない。7億人が土地を耕して生計を立てているこの国には、自動車工場や製鉄所、輸出製品の組み立て工場のために残された土地はほとんどないのだ。これが独裁体制の中国であれば怒れる村民に勝算はないが、インドの混沌とした民主主義では、大衆迎合主義の政治家が大手を振っており、シングールのようなデモがプロジェクトを何年も滞らせたりする

ポスコだけではない。鉱物資源が豊富なオリッサ州では、国内外の投資家が資源開発に200億ドルの投資を決めた。しかし、土地収用を巡る争いのために計画は遅々として進まない。最大の反対勢力は森に住む少数民族だ。「誰かがあなた方の聖地を破壊しようとしたら、一体どうしますか」と話すのはドングリア・コンダ族の若者ジツ・ジャカカ氏。彼らはこの3年間、英資源大手ベダンタ・リソーシズのボーキサイト採掘計画を阻止すべく戦っている。採掘現場がコンダ族が聖なる地と見なす山だからだ。

シングールの騒動は、マハデブ・ダス氏のような人が黙らない限り、当面収まらないだろう。シングールで農業を営むダス氏は2006年に、自分の土地をタタの工場用地にするという州政府の決定を突如知らされた。当局は農民に公正な補償を与えたと主張しているが多くの村民が一銭ももらっていないと話している。「農民にとって土地は命だ」とダス氏「私の土地を奪うなら命も奪え」タタは9月2日、シングールでの工場建設を中断すると発表し、生産移転も検討する構えを示した。

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■聖者たちの国へ
ベンガルは現在のバングラデシュとインドの西ベンガル州を合わせた地域である。もともとベンガル語を話すムスリム(イスラーム教徒)とヒンドゥー教徒が仲良く暮していた。英領時代の分断政策のためもあって、現在はイスラームの国バングラデシュとインドに分かれているが、人々の宗教実践を見れば、今でも似通ったところがたくさんある。その共通項として、聖者廟(びょう)に注目する。廟の多くは、ムスリムにもヒンドゥー教徒にも好まれる参詣地となっている。聖者を尊ぶ考え方は、宗教の違いにかかわらず、修行を通して魂を高める内面的な価値を重視している、と筆者は言う。

そこは、伝統的な詩や民族歌謡があふれる場でもあり、豊かな文化が育まれてきた。たとえば、中北部地方の氾濫原はバングラデシュの中でも最も開発が遅れているとされる。雨期の半年間は大地は水におおわれ、村々は文字通り大海の孤島となる。乾期は船も使えないために、徒歩で行くしかない陸の孤島となって、援助もろくに届かない。そんな地方が実は、一弦琴を用いる吟遊詩人の地であり、近代の南アジアを代表する音楽家が輩出している。物質面では測れない濃密な生活文化が息づいている。農村の若者たちは、聖者廟の祭礼で歌を競い合う。(小杉秦・京都大学教授)

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■ガンジス川の氾濫により涵養された、世界有数の豊かな土地を誇り、外からの侵略も絶えなかった。「黄金のベンガル」とも言われていた時代もあったが、現在では貧困国の一つに数えられる。(read
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■人間が時間を節約すればするほど(read
■実体経済馬鹿と消費奴隷につける薬はないの?(read
■原発事故で私たちが本当に考えなければいけない事(read
■人間界のことにしか結局は関心がない人が多い その人間界だって自分が生きている間だけにしか関心がない(read
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by beautiful_japan | 2008-09-29 23:54 | 宗教 vs グローバル化