絶望は愚者の選択


by beautiful_japan
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■資本主義全体が投機であり本質的に不安定だ 新古典派経済学者が説く効率と安定の共存はありえない■

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■貨幣それ自体が純粋な投機
資本主義全体が投機であり、本質的に不安定だと私が考えるのは、実は資本主義を支える貨幣それ自体が純粋な投機と考えるからだ。貨幣の存在は、物々交換の手間をはぶき、経済を大いに効率化した。しかし、貨幣それ自身に、本質的な価値はない。それを何かと交換に他の人が受け取ってくれると予想し、またその人も他人が受け取ってくれると予想しているから持っているにすぎない。だから、隠された形ではあるが、貨幣自体が投機なのであって、結局、貨幣の信用は「みんなが貨幣であると思っているから貨幣だ」という自己循環法で支えられているに過ぎない。そう考えると、貨幣は効率化をもたらすが、反面大きな不安定をもたらす可能性をももつ二律背反的な存在になる。貨幣が支える資本主義において、新古典派経済学者が説くような効率と安定の共存はありえない。

今回の金融危機には、この貨幣の問題のエッセンスが入っている。震源のサブプライムローンは、本来、信用度の低い人に貸すリスクの非常に高いローンだ。それが一件なら、どんな金融機関も引き受けないだろう。でも、それを大きく束ねて証券化すれば、リスクは薄められてみえるし、さらに多くの金融商品と組み合わせて大きく積み上げ、世界中にばらまくことで、そのリスクは表面から見えなくなった。こうした金融商品は、多くの人々の間で安定的に取り引きされ、すぐに換金できると思われていた。あたかも、人々が最も信用する貨幣のように見えてしまった。多くの人が信頼するから信頼が生れるという自己循環論法が、ここにも作用している。その隠されたリスクだったサブプライムローンが破綻すると、ドミノ倒しのように、すべての金融商品の信用が失墜したのが、今回の危機の本質だ。

まだ経済がグローバル化していなかったかつての世界恐慌と今回が違う大きな点とは、今後、基軸通貨であるドルの価値が大いに揺らぎかねないことにある。貨幣の純粋な投機としての不安定性の問題は、これまで隠されていたが、今後は表に出てくるかもしれない

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by beautiful_japan | 2008-10-17 23:54 | 宗教 vs グローバル化