絶望は愚者の選択


by beautiful_japan
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■しかし夕食の主菜は、近くのスーパーマーケットで買ってきた鶏肉。彼らは私たちの持参したカップラーメンにも興味を示した。部族の食事は、ここ十数年で様で変わりした。毒矢を駆使して狩りをした男たちは獲物を追わなくなり、アルマジロのわなを仕掛けるだけ。乾燥地でただでさえ少ない動物が姿を消したためだ。「20キロ歩いて森に深く分け入り、2週間身を潜めてもほとんど獲物がいない」首長のジャイメ(48)はぼやく。すべての始まりは道路だった。保護区のそばに国道が一直線に伸びる。25年前に舗装され、やがて伐採業者が森に分け入るようになった。巨木を切り出していき、樹木が果てた荒野は焼き払われ、牧場や大豆畑に姿を変えた。畑や牧場は北へ北へと広がりアマゾンを侵食していった。

いま世界最大の穀物メジャー、カーギルのサイロがそびえる。一帯は、一大穀倉地帯となり、世界有数の農業輸出国の経済成長を支える。ひっきりなしに走る大型トレーラーにはアマゾン川上流の港町ポルトベ−リョから積み出される大豆や木材が満載だ。リーダーの一人、マネ・マンドゥカ(45)は「もう保護区周辺に伐採業者はいない。去年森がすべて終ってしまったからだ」と言った。そして続けた。「生きた自然は保護区にしか残っていない」大豆畑は生きていないのか?そう問うと答えた。「あれは『死んだ自然』だ」
石田博士

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■自然と一体となって自給自足で暮している部族の人たちにとって「実体経済」とは大自然の恵みによるものだ。母なる大地からの収奪で成り立っている「実体経済」による繁栄も、時間のスケールを拡大すればバブルであるのは多くの滅亡した文明が証明している。実体経済馬鹿共は市場原理主義の新自由主義者を批判するが、視点を変えれば所詮同じ穴のムジナでしかないのに被害者面でいきり立って糾弾(爆w 。
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■ノアの箱船に乗れる人類代表はメチキチレ族限定で(read
■表層的な実体経済馬鹿には判らない内面的価値観(read
■実体経済馬鹿と消費奴隷につける薬はないの?(read
■人間が時間を節約すればするほど(read
■原発事故で私たちが本当に考えなければいけない事(read
■人間界のことにしか結局は関心がない人が多い その人間界だって自分が生きている間だけにしか関心がない(read
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by beautiful_japan | 2008-09-30 23:54 | 宗教 vs グローバル化
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■インドは「農民vs工場」
マンモハン・シン首相率いるインド政府は雇用創出と景気対策のために産業革命を起こしたい考えだ。だが、工場が集積する中国流の経済特区を作るインド政府の構想は、主要産業が農業である国の現実と相容れない。7億人が土地を耕して生計を立てているこの国には、自動車工場や製鉄所、輸出製品の組み立て工場のために残された土地はほとんどないのだ。これが独裁体制の中国であれば怒れる村民に勝算はないが、インドの混沌とした民主主義では、大衆迎合主義の政治家が大手を振っており、シングールのようなデモがプロジェクトを何年も滞らせたりする

ポスコだけではない。鉱物資源が豊富なオリッサ州では、国内外の投資家が資源開発に200億ドルの投資を決めた。しかし、土地収用を巡る争いのために計画は遅々として進まない。最大の反対勢力は森に住む少数民族だ。「誰かがあなた方の聖地を破壊しようとしたら、一体どうしますか」と話すのはドングリア・コンダ族の若者ジツ・ジャカカ氏。彼らはこの3年間、英資源大手ベダンタ・リソーシズのボーキサイト採掘計画を阻止すべく戦っている。採掘現場がコンダ族が聖なる地と見なす山だからだ。

シングールの騒動は、マハデブ・ダス氏のような人が黙らない限り、当面収まらないだろう。シングールで農業を営むダス氏は2006年に、自分の土地をタタの工場用地にするという州政府の決定を突如知らされた。当局は農民に公正な補償を与えたと主張しているが多くの村民が一銭ももらっていないと話している。「農民にとって土地は命だ」とダス氏「私の土地を奪うなら命も奪え」タタは9月2日、シングールでの工場建設を中断すると発表し、生産移転も検討する構えを示した。

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■聖者たちの国へ
ベンガルは現在のバングラデシュとインドの西ベンガル州を合わせた地域である。もともとベンガル語を話すムスリム(イスラーム教徒)とヒンドゥー教徒が仲良く暮していた。英領時代の分断政策のためもあって、現在はイスラームの国バングラデシュとインドに分かれているが、人々の宗教実践を見れば、今でも似通ったところがたくさんある。その共通項として、聖者廟(びょう)に注目する。廟の多くは、ムスリムにもヒンドゥー教徒にも好まれる参詣地となっている。聖者を尊ぶ考え方は、宗教の違いにかかわらず、修行を通して魂を高める内面的な価値を重視している、と筆者は言う。

そこは、伝統的な詩や民族歌謡があふれる場でもあり、豊かな文化が育まれてきた。たとえば、中北部地方の氾濫原はバングラデシュの中でも最も開発が遅れているとされる。雨期の半年間は大地は水におおわれ、村々は文字通り大海の孤島となる。乾期は船も使えないために、徒歩で行くしかない陸の孤島となって、援助もろくに届かない。そんな地方が実は、一弦琴を用いる吟遊詩人の地であり、近代の南アジアを代表する音楽家が輩出している。物質面では測れない濃密な生活文化が息づいている。農村の若者たちは、聖者廟の祭礼で歌を競い合う。(小杉秦・京都大学教授)

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■ガンジス川の氾濫により涵養された、世界有数の豊かな土地を誇り、外からの侵略も絶えなかった。「黄金のベンガル」とも言われていた時代もあったが、現在では貧困国の一つに数えられる。(read
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■人間が時間を節約すればするほど(read
■実体経済馬鹿と消費奴隷につける薬はないの?(read
■原発事故で私たちが本当に考えなければいけない事(read
■人間界のことにしか結局は関心がない人が多い その人間界だって自分が生きている間だけにしか関心がない(read
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by beautiful_japan | 2008-09-29 23:54 | 宗教 vs グローバル化
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   中国人は道徳心が無いから儒教が生まれた
  |     ` ⌒´ノ    日本人は勇気がないから武士道が生まれた
.  |         }
.  ヽ        }        \.
   ヽ     / ̄ ̄\     \
   /   ./   _ノ  \     \
   | .  |    ( ●)(●)  アングロサクソンはずるいから
.  .    |  ヽ  (__人__)   フェアプレーの精神が生まれた 
.       ヽ,     `⌒ソ
        |      く
.        |       \        .    \
.  .      |     |ヽ、二⌒)          \
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by beautiful_japan | 2008-09-28 23:54 | 雑談 ライフログ
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■誰もこの話に耳を貸さなかったのが残念だ
1999年のNew York Timesの記事では、今になって読み返すとあまりにもおかしな話に見える内容が掲載されている。連邦住宅抵当公庫のチェアマンのFranklin Rainesの発言が引用され、数百万の米国国民にとってバラ色に輝く未来を約束する金融政策だと述べていた。ただひとり、Peter Wallisonだけは進みつつある道の行き着く先を見通していた。

部分的にではあってもこのような貸し出し政策を適用することは、連邦住宅抵当公庫により大きなリスクに向かわせることになる。経済的に問題のない時期なら困難に直面することもないが、政府助成企業は経済危機に陥り、1980年代に貯蓄貸付産業が行ったのと同様に政府援助を求めることとなろう。

「私を含む多くの人にとって、これは登場しつつある新たな貯蓄金融機関のひとつと言える」と、American Enterprise InstituteのレジデントフェローでだったPeter Wallisonは述べていた。「もしこの新たな組織が失敗するようなことになれば政府が乗り出して貯蓄金融機関を援助するために登場した新機関を援助しなければならないことになるだろう

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■皆さんの米国が消えていきます
このめちゃくちゃの大混乱の中にあって連邦準備制度はこれを引き起こした犯罪者ではなく、救世主として自らを位置づけているのです!モーゲージ関連の資産を最大7000億ドルいつでも買い取りできる権限が、財務長官に与えられる。これが意味するのは、私たちを襲うことになる金額のほんの始まり部分だけで、7000億ドルだということです。金融機関が、「政府の代理金融機関として選定される」これは極めつけの「ニューディール政策」です。

それからこんなものもあります。「この法律が与える権限に従って財務長官が決めた決定は審査を受けることなく財務省の自由裁量で行える。 いかなる裁判所、いかなる政府機関も、これを審査できない」これは言い換えると、財務長官は望むままにゴミ債権を買い取ることができ、それをアメリカ国民に負担させることができる。そして、なんぴともその過程に立ち入れない

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■焼け太りの放火犯を逮捕できない
ゴールドマンサックスのポールソンはサブプライムのデフォルト保険を大量に購入して、わずかな保険料で大きな利益を受けた。しかしいまやデフォルト保険が支払い不能になって、政府が公的資金で救済に乗り出した。ゴールドマンサックスはこのデフォルト保険を履行させる為にポールソンを財務省に送り込んで政府資金を出させている。まさにゴールドマンサックスは政府を利用して保険料の支払いを受けて焼け太り状態だ。

放火犯が多くの家に巨額の火災保険を付けておいて、全部丸焼けにしてしまえば保険会社から巨額の保険がおりる。その保険会社が倒産すると放火犯は保険金がもらえないから、保険会社を救うために政府に公的資金を出させる。その為に放火犯は財務省に人を送り込んだ。まさにモラルハザードなのだ。しかしFBIは放火犯を逮捕できるのだろうか?もちろんうやむやにされるだろう。

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■クリントンがギャンブル経済の端緒(read
■経営破綻して政府救済でも退職金ガッポガポ(read
■金融システム崩壊は自己救済のショック・ドクトリン(read
■確信犯その名はグリーンスパン@FRB(read
■We Live in Yuppie Hell(read
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by beautiful_japan | 2008-09-27 23:54 | アメリカ イスラエル
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week 10 The People Triumph      ■Just Call Me Larry - Smile (Miami Vibes)

■自然の領域において、仕事部屋の秘密の扉を開けると、効用性を得させてくれる技術者や助手のいる暗い広間に入れるかもしれないが、そこからは究極の目的に至ることはできない。その広間には、無数の事実をつめこんだ貯蔵庫があるが、その事実がどんなに必要なものであるにせよ、それは自らのうちに自己成就という宝をもちあわせてはいない。しかし、その向こうには結合の広間があり、そこでは存在の中心に「愛する人」が住んでいる。その部屋に入ると、人はただちに「真理」に、不滅なるものに到達したことを悟る。そして人は、それ自身が終りであり、しかも終わりのない歓喜(よろこび)にうちふるえるのである。

たんなる事実に関する情報や力の発見は、事物の外面に属するものであり、物の内なる魂(こころ)に属するものではない。「よろこび」は真実を知る一つの基準である。そしてわれわれは、大いなる「真実」が与える音楽−−言いかえると、大いなる「真実」がわれわれの内なる真実に送る挨拶を受けたときの「よろこび」によって、自分がいつ「真実」に触れたかを知るのである。これが全ての宗教の真(まこと)の出発点である。われわれが光を受けとるのは、エーテルの波動としてではない。朝は科学者の手で自分をわれわれに紹介してもらおうとは思わない。同様にわれわれは、神学者の解説や、倫理学説の博学な議論によらずに、愛や善の純粋な真実を感じるとき、そのとき直接、自己の内で無限の実在(リアリティー)に触れるのである。(Rabindranath Tagore)

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by beautiful_japan | 2008-09-27 00:00 | 和心 覚醒

■Karma Flower■

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■Nicola Conte - Ritualssample
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by beautiful_japan | 2008-09-26 23:55 | 雑談 ライフログ
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■サブプライム問題の真犯人
米国には、かつてグラス・スティーガル法という法律があった。一般市民の貯金が、危険な株式、債券投資に回らないよう、投資銀行(証券会社)と商業銀行の兼業を禁止した法律であった。この法律を廃止し、銀行の窓口で株式向けの投資信託を販売し、さらには、年金の積立てまで株式、ヘッジファンド等に投資する、401Kを導入したのが、クリントン元大統領であった。サブプライム問題の元凶は、市民の貯蓄、年金まで「ギャンブル投機」に流し込んだ、クリントンの政策にあった。このクリントンが、投資銀行No.1のロスチャイルドのゴールドマンサックスから、多額の政治資金を提供されていた事は有名である。クリントンに支持された次期大統領候補バラク・オバマの支持者達=アメリカ国民は、リーマン・ブラザースの倒産、今後、数年は続くであろう大不況、そして世界金融恐慌、さらには第三次世界大戦の元凶が、誰であるのかを完全に忘却している。
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by beautiful_japan | 2008-09-26 23:54 | アメリカ イスラエル
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■次男の選挙に「刺客」を
最後のサプライズなんでしょうか、小泉元首相の議員引退。神通力が薄らいでしまい、今回しか次男へ世襲できないと判断した結果ではないかと思います。民主が政権とっても、このまま麻生氏が首相を続けたとしても、反小泉路線に舵切りして負の遺産がどんどん暴かれてくるでしょうから、賢明な決断だったと思います。しかし、衆議院議員を4代も世襲させて許されるんでしょうか。代議士を稼業と勘違いしていないか。民主党は、フリーの立場になって小泉チルドレンはじめ自民党立候補の選挙応援をされることを警戒しているようです。でも対策はあるんですね。正攻法になりますが「攻めるが勝ち」で行くしかないでしょう。

次男の選挙に「刺客」をぶつけて緊張感を出し、小泉氏を地元に張り付かせる戦略です。勿論その「刺客」は身籠もりながら離婚された母に育てられた小泉氏の「三男」が最適と考えます。次男のようにアメリカ留学など恵まれた環境ではなく、実の父に会うため箱根を訪ねても門前払いをくったこの三男、苦労しているはずで次男よりはるかにマシの可能性が高い。ここはぜひ民主党に口説いて貰って、同じ父親同士の「世襲対決」をしてもらったら、全国一の注目区になると思うのですが、いかがでしょうか。田中康夫氏や小沢氏、有森氏などがでても面白い展開になるとは思いますけど。

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■自己愛の強い小粒な政治家
そういう政治家が居なくなり、自己愛の強い小粒な政治家がふるいにかけられた砂粒のように山盛りになっているのが現状だ。そして政治家が時代とともにどんどん小粒になるその”ふるい”のひとつが世襲という因習である。小泉もその因習の産物であるなら新首相の麻生も因習の産物。因習だらけなのである。能力と自助努力によって国会議員になるのではなく世襲という”ひきつぎ”なわけだから政治家がどんどん小粒になるのは自明の理。

そのことは小渕少子化相の議員相手の就任時の挨拶がよく表していた。「実は今日は私の長男の1歳の誕生日なんです」という耳を覆いたくなるような公私混同の妄言が聞かれたのだ。おそらく小渕家ではあたかも皇室のお世継ぎのように小渕三世誕生を祝ったことだろう。現状にかんがみるに、やがて何十年か後にはその1歳の長男が国会議員になるはずである。そして議員相手の就任挨拶に長男のことを持ち出すというのは、その言葉を国民が聞いたときの無意味さとはうらはらに、二世議員のひしめく自民党議員の集まるその場の空気に一定のリアリティを醸しているということだろう。そんな議員と国民の吸っている空気の異なる国に私たちは住んでいるということだ。

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by beautiful_japan | 2008-09-26 23:54 | 日本の伝統・文化
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■金融緩和を推し進めて規制を敬遠、バブルの最中もリスクを黙認
アメリカ経済を大恐慌以来、最大の混乱に陥れた張本人は誰か。責めるべき人はたくさんいるようだ。「ある意味で完全犯罪だ。いったい誰を捕まえればいいのか」と、オハイオ州カヤホガ郡のジム・ロカキス出納官は言う。「住宅ローン業者を逮捕すれば、道義上、銀行と格付け会社の関係者を逮捕しないわけにいかない」多くの州の金融当局者は、混乱は何年も前から始まっていたがFRB(米連邦準備理事会)が無視してきたと考えている。
責任の大部分は結局のところ、サブプライムローン(信用度の低い個人向け住宅融資)を証券化したきわめて複雑な金融商品を売り込み、自らも大金を投資してきた金融業界のCEO(最高経営責任者)たちにある

実際、サブプライム問題の「パイプライン」に連なる誰かを名指しして責めることはできないという空気が広まっている。「すべての人を責めるべきであり、誰も責めるべきでない」というのが学者の一般的な見解だと、ドレクセル大学(ペンシルベニア州)のジョセフ・メイソンは言う。しかし、そうだろうか。とくにウォール街の貪欲さに主な責任があるという考え方に、私は賛同しない。共和党の大統領候補ジョン・マケイン上院議員は貪欲なウォール街を「治す」と言うが、貪欲さをどうやって治すというのか。ウォール街は自由放任のもと、常に本能的な貪欲さに駆り立てられて機能してきた。だから金融バブルが次々に生まれて消えていくし、それは今後も変わらない。

一連の混乱は基本的に、規制の大失敗だ。そして責任の大部分は1人の男に帰する−−アラン・グリーンスパン前FRB議長だ。定評ある市場「感覚」で神様ともてはやされたグリーンスパンに対し、多くの人が、金融緩和が住宅ローンバブルを加速させた責任を問う。しかしはるかに大きな問題は、彼が「最小限の規制」を信奉したことだ。FRBは94年に住宅ローンを監督する権限を与えられたが、グリーンスパンはあらゆる規制を先送りにし続けた。事態が深刻になりはじめていた05年4月でさえ、サブプライムローンは公益にかなうだろうと語り、政府の介入は必要ないとした。「貸し手は融資案件の個別のリスクをきわめて効率的に判断できる」と。新しい規制ができたのは、市場が大打撃を受けてからかなり後の今年7月。後任のベン・バーナンキFRB議長が、返済能力を十分に証明する書類のない融資を禁止するなど、貸し付けに関する情報開示の常識的なルールを定めた。

グリーンスパンは、退任後に金融機関が次々に破綻しても、自己弁護を続けてきた。しかし昨年のCBSのインタビューで「(サブプライムローンのような)融資慣行が多く行われていることは承知していたが、重大さはかなり後まで認識していなかった」と認めた。かつて私に、経済リポートの最高の楽しみ方は浴槽で読むことだと語った男が、そう言ったのだ。3月の証券会社ベアー・スターンズと、7月の政府系住宅金融大手、連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の救済に続き、9月16日にFRBは米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に最大850億ドルを融資すると発表した。

自由市場絶対論の伝道者グリーンスパンも、ようやく最悪の悪夢に気がついただろう。彼は1933年に始まったニューディール政策以来、最大級の市場介入を導いた張本人なのだ。もちろん、FRBだけの責任ではない。州の金融当局者は市場は万能ではないと考えていたが、「国レベルでは、リスクの多様化はいいことで、市場は大半のことを解決できるという考え方が広まっていた」と、クリーブランド州立大学(オハイオ州)の金融の専門家キャスリーン・エンゲルは言う。アイオワ州のトム・ミラー司法長官は、通貨監督庁(OCC)は州との縄張り争いに必死で、銀行によるサブプライムローンの証券化にほとんど注意を払わなかったと語る。「規制に関して州の権限が強すぎると言い続け、銀行には『(州当局ほど)強硬には出るつもりはない』と言っていた」これに対しOCCのロバート・ガーソン広報官は、「全国の銀行が(不動産を担保とする信用度の低い)略奪的貸付の問題をかかえているわけではないことは、ほぼすべての人が認めている」と弁明する。そうかもしれないが、実際にどの銀行も、略奪的貸付業者がつくりだした証券を大量に買い込んできた

とはいえ、これらの連邦機関には言い分もある。サブプライムローンの証券化ブームは、細分化されていた金融部門のかなり多くにまたがっていたため、後れを取らずに対応し、総合的に規制することは誰にもできなかった。証券取引委員会(SEC)は「公募」証券を監督するが、サブプライムローンに基づく債務担保証券の大半は「私募」だから規制できないという主張もわかる。OCCが監督するのは銀行で、サブプライム問題の最大の犯人とされることの多い貸し手はノンバンク系だ。貯蓄機関監督庁(OTS)も貯蓄機関に対する権限しかない。つまり、住宅ローンをめぐる新しい事態の全体を監督する権限と能力があったのは、FRBだけだったのだ。そして積極的に行動するバーナンキの登場まで、FRBは事実上、何もしなかった

ウォール街の70階のオフィスにいるようなエリートにとって、住宅価格が上昇を続けるかぎり、誰もが勝つゲームだった。彼らは自分たちが火遊びをしていることを理解していなかったかのようだ。しかも証券を細分化することによって、リスクを誰も感じないほど分散していると思っていた。格付け会社も、信用度の低い債権という長い「しっぽ」をぶら下げていないかのように、優良の部分だけに「トリプルA」の評価をつけた。しかしリスクは「しっぽ」に凝縮されているにすぎなかった。06年に住宅市場が下落しはじめると、「しっぽ」が証券全体の価値を引き下げた。金融機関も格付け会社も投資家もそろって判断を誤り、惨事を加速させたのだ。

とはいえ、誰よりも事態を把握するべき立場にあったのは、グリーンスパンだ。カヤホガ郡のロカキス出納官が嵐の始まりに気がついたのは00年のこと。郡内で抵当が流れる住宅ローンの割合が、1年で2倍に増えた。これはかなり早い段階で、融資慣行が無責任になりつつあり、詐欺的行為に近いことを示唆していた。00年10月にロカキスはクリーブランド連邦準備銀行に助けを求めた。何度も訴えてようやく、連邦準備銀行は01年3月に「住宅市場の略奪的貸付」と称する会議を開いた。「行動を起こしてほしいと頼んだ」と、ロカキスは言う。しかし何もなされなかった。「わかったのは、連邦準備銀行の食堂のランチがおいしいということだけ。彼らはわれわれを守るためにいるのではなく、銀行を守るためにいる」その銀行が、公的資金という名の巨額の税金を欲しいままにしている。ミスター・グリーンスパン、きみは老後を楽めばいい。
マイケル・ハーシュ(Newsweek ワシントン支局)

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■経営破綻して政府救済でも退職金ガッポガポ(read
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by beautiful_japan | 2008-09-25 23:54 | アメリカ イスラエル
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ファニー・メイCEOダニエル・マッド氏
2004年以来の就任以来、受け取った報酬額は現金で1,240万ドル(約13億1,214万円)
米政府による支援が決まった後で、マッド氏が退職金として受け取る予定額は930万ドル(約9億8,456万円)
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フレディマックCEOリチャード・サイロン氏
2003年の就任以来、受け取った報酬額は現金で1,710万ドル(約18億1,042万円)
米政府による支援が決まった後で、サイロン氏が退職金として受け取る予定額は1,410万ドル(約14億9,277万円)
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米財務長官ヘンリー・ポールソン氏
米マクラッチー紙曰く「1999年からブッシュ大統領が財務省長官に指名する2006年5月30日までの間、投資銀行最大手ゴールドマン・サックス社CEOとして、ウォールストリートで最高の利益を統括」してきた人物。2005年度の報酬額は3,880万ドル(約40億9,914万円)、ブッシュ政権入りが決まった2006年度は半年だけの勤務で現金1,870万ドル(約19億7,624万円)をボーナスとして受け取っていた。

よく言われるように、ブッシュ政権とゴールドマンサックスはきわめて緊密な関係にある。7月下旬、ポールソンはゴールドマンサックス役員ケン・ウィルソン氏を金融危機対策チームに雇い入れ、財政援助策を相談。ゴールドマンサックス前副会長で、ポールソン氏の下で財務次官を務めたロバート・スティール氏は7月に財務省を離れ、大手金融機関ワコビア社の経営者に収まった。ワコビア社は問題の住宅ローン貸し付けを大量に抱えている企業で、ゴールドマンサックスにより近々買収されると噂されている。

ブルームバーグ紙曰く米政府の7,000億ドル緊急財政援助策で最大の利益を享受できる企業は、ゴールドマンサックスとモルガン・スタンレー両社かもしれない」(read

■We Live in Yuppie Hell(read

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by beautiful_japan | 2008-09-24 23:54 | アメリカ イスラエル