観測史上初 温暖化の影響で琵琶湖の酸素循環せずに微生物窒息で生態系にダメージ 世界各地でも報告
2007年 05月 11日
これによって、湖底では、夏にかけて酸素がさらに消費され、きわめて低い濃度に落ち込むことが心配されます。さらに、地球温暖化が影響しているともされるこうした状態が慢性化すると生態系に影響を与えることから、研究機関は監視を続けていくことにしています。これについて、琵琶湖・環境科学研究センターの熊谷道夫研究情報統括員は「『全循環』が起きない湖では生態系の異常が世界各地で報告されている。地球温暖化が指摘される中、滋賀県では過去20年ぐらいで気温が1度上がり、その1つの影響がびわ湖でかなりはっきり出てきている。環境の変化を警告するびわ湖からのメッセージと受け止めるべきだと思う」と話しています。(read)